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環境省:令和5年度国内資源循環体制構築に向けた再エネ関連製品及びベース素材の全体最適化実証事業を公募

環境省は、脱炭素化を進める観点から従来の資源循環から更に踏み込んだ資源の徹底活用と当該プロセスでの省CO2化を図ることを目的とした『国内資源循環体制構築に向けた再エネ関連製品及びベース素材の全体最適化実証事業』の公募について、WEBサイトで発表しています。

■ 事業の概要
本事業は、太陽光パネルや車載用バッテリー等の再エネ関連製品、センサーや電子基板に含まれるレアメタル及びガラス等のベース素材を対象とした省CO2型のリサイクル技術向上と、デジタルを用いたトレーサビリティ確保によるリサイクル原料の品質向上を図り、未利用資源の活用体制構築を促進する設備導入を伴う実証(間接補助)を行うものです。脱炭素社会構築のための資源循環高度化設備の導入費用について、1/2を上限に補助します。

■ 公募する補助対象事業
実施対象事業は、次の①~④のいずれかに該当する事業です。
①再エネ関連製品(太陽光パネル、リチウムイオン蓄電池、風力発電ブレード)・ベース素材等における未利用資源の国内活用体制構築の実証
②白金族等のレアメタル等を対象とした脱炭素型回収スキームの構築及びリサイクル技術・システムの実証
③再エネ関連製品(太陽光パネル、リチウムイオン蓄電池、風力発電ブレード)・ベース素材等の製品仕様情報と連携し、デジタルを用いたトレーサビリティを確保したリサイクル技術・システム構築の実証
④その他脱炭素型金属等リサイクル技術・システムの実証

■ 公募実施期間
令和5年6月9日(金)~ 同年7月3日(月) 17:00必着

引用元:環境省

公募業務は廃棄物・3R研究財団に委託されており、詳細は当財団のホームページを参照ください。

現在、環境省と経産省による再エネ設備のリサイクルに関する検討会が開催されており関連トピック、太陽光パネルの分離選別後のガラスの活用方法や太陽光パネルの含有物質情報のデータベース化の必要性などが議論されています。
また環境省では、過去に太陽光パネルのリサイクル技術や適正管理情報プラットフォームの実証事業を進めており関連情報、これまでの成果をどのように踏襲し更なる成果に繋げられるかが問われます。

今年度も環境省による太陽光パネルのリサイクル設備導入の補助金事業を実施するのに並行して、多くの自治体でも3R設備導入補助事業で太陽光パネルのリサイクル設備が対象となっています。
これら設備に最新の知見と技術が広く採用されるのか、注目する必要があります。

参考資料