第221回国会に提出されていた『太陽電池廃棄物の再資源化等の推進に関する法律案』が、2026年5月29日に参議院本会議で可決・成立しました(閣議決定は4月3日、衆議院通過は5月12日)。
太陽光パネルのリサイクル義務化については、当初2025年度中の法案成立を目指していましたが、費用負担のあり方などを巡る課題から国会提出が見送られていました。その後、『太陽光発電設備リサイクル制度小委員会(第10回)』で改めて制度案が示され、閣議決定を経て国会審議が進められていました(関連トピック)。
本法律では、太陽電池廃棄物の再資源化(太陽光パネルのリサイクル)の推進に向け、リサイクル目標や施設整備、費用低減、技術開発に関する基本方針を国が定めるとされています。
主な制度の内容は以下の通りです。
多量の事業用太陽電池廃棄物の排出者等への規制
費用効率的なリサイクルを促進
制度の見直しに向けた検討
今後、施行令等において制度の詳細が定められる見込みであり、リサイクルの基準や処理施設の特例認定などの具体的な制度の内容が明らかになると思われます。
再生可能エネルギー発電設備の適正な廃棄・リサイクルの実現に向けては、2022年度以降、関係省庁にて各種検討会が開催されてきました。
政府が掲げる資源循環経済(サーキュラーエコノミー)の推進や社会的関心の高まりなどの背景に、2030年代に懸念される太陽光パネルの大量廃棄に先んじて、リサイクル義務化が制度化されることになります。
本制度は発電事業者だけでなく、リサイクルを担う中間処理事業者にも大きな影響を及ぼすことが想定されます。既に事業展開している企業に加え、新規参入を検討する企業においても制度の理解と市場参入機会や事業性について精緻な検討が求められます。