龍谷大学の研究グループは、PVガラスに含まれるアンチモンをスクロース(砂糖の主成分)を用いて揮発除去する手法を開発したと発表されています。
本研究成果は、アメリカ化学会が発行する国際科学誌「ACS Sustainable Resource Management」に『Removal of Antimony by Volatilization from Photovoltaic Glass with Sucrose under Anoxic Environment』として掲載されています。
【本件のポイント】
引用元:龍谷大学
- 各地で導入が進む太陽光発電ガラス(PVガラス)※1 は、将来の大量排出に対するリサイクルが課題。
- PVガラスのリサイクルを阻むアンチモン(Sb)について、食品にも使われるスクロース(砂糖の主成分)を用いた新たな揮発除去手法を提示。
- 非酸素雰囲気とスクロースの組み合わせにより、従来法では困難だったSbの高効率な揮発除去(最大90%以上)を実証。
- 活性炭など一般的な還元剤と比較しても、スクロースの方が顕著に高い除去性能を示すことを確認。
本研究では、安価で入手しやすいスクロースによるアンチモン揮発除去の可能性が示されており、リサイクルプロセスの低コスト化やアンチモン資源としての再利用価値の向上が期待されるとされています。
なお、本研究はNEDOによる技術開発の一環として実施されたものとみられます(関連トピック)。
アンチモン抽出に関しては、産総研/中部電力などでも技術開発が行われており(関連トピック)、板ガラスへの水平リサイクル実現に向けた基盤技術の確立に期待が集まります。