環境省では、脱炭素化を進める観点から従来の資源循環から更に踏み込んだ資源の徹底活用・省CO2化実現のため、再エネ関連設備・機器のリサイクル原料の品質向上・未利用資源の活用体制構築を促進する実証事業を2023年度から実施しており、令和7年度の公募結果が公表されています(関連トピック)。
太陽光パネルのリサイクル関連で、2事業が採択されています。
引用元:環境省から抜粋
- 株式会社タケエ:マイクロ波を利用した太陽光パネルガラス付着有機物除去によるガラスカレット水平リサイクルの実証事業
- 使用済み太陽光パネルから破砕・回収されるガラスレットの水平リサイクルを推進する事業。
電気エネルギーによるマイクロ波照射を応用した選択加熱での封止材(EVA)の除去・低減技術の開発を通じた、板ガラスへの水平リサイクルの実証試験を行う。- 株式会社浜田:太陽光パネルのカバーガラスを水平リサイクルするための新技術の実証事業
- 使用済み太陽光パネルからホットナイフ分離装置で分離されたカバーガラスの水平リサイクルを推進する事業。
分離したカバーガラスに残存する封止材(EVA)をウォータージェット工法を用いて除去する装置を開発し、既存リサイクルフローに追加することで板ガラスへの水平リサイクルの実証試験を行う。
両事業とも板ガラスの水平ガラスへのリサイクルに向けた技術開発となっており、海外でも技術開発が進むマイクロ波などの代替技術が実証される運びになります(関連トピック)。
国内での資源循環およびリサイクルの高度化に向けて、これら実証技術が広く活用されることに期待が集まります。