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産総研/中部電力:PVガラスからアンチモン抽出技術を開発

国立研究開発法人産業技術総合研究所と中部電力株式会社は、太陽光パネルのカバーガラスに含まれるアンチモン(Sb)抽出プロセスを開発したと発表しています。

本研究では、ガラスが結晶化する過程でアンチモンが結晶構造内に取り込まれない現象を利用して、ガラスの溶出と結晶化がなされる最低限の温度領域で水熱処理する手法によってアンチモン含有成分の抽出が可能であることを見いだしました。
このプロセスを経た後のガラス粉末における蛍光X線(XRF)分析から、約8割のアンチモンが抽出されていることを確認しました。これにより、カバーガラスからのアンチモンの分離・回収に向けた技術開発が進むことが期待されます。

引用元:産総研

発表内容によれば、比較的低温・低圧な水熱処理技術が用いられており、ガラスからのアンチモン抽出を省エネルギーで効率的に行うことができるとされています関連トピック

社会実装に向けてアンチモン抽出の高効率化と反応スケールの大型化を目指すとされており、今後の進捗が期待されます。
なお、本研究成果の詳細は中部電力が開催するテクノフェア(2025年10月30日~31日)で展示される予定です。

参考資料