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環境省:使用済太陽光パネルのリサイクルで検討会立上げへ

西村明宏環境相は2023年4月4日の記者会見で、環境省と経済産業省が共同で太陽光パネルを念頭に再能エネ設備の廃棄やリサイクルについて、有識者検討会を立ち上げると発表しています。

※再生可能エネルギー発電設備の廃棄・リサイクルのあり方に関する検討会(第1回)が令和5年4月24日に開催されると、環境省が公表しています。

西村環境大臣:冒頭発言
『第3回再生可能エネルギー水素等関係閣僚会議についてでございます。
本日ただいま、第3回再生可能エネルギー水素等関係閣僚会議が開催されました。
私の方からはこの会議の場におきまして、脱炭素先行地域を通じた地域主導の再エネの導入、地域資源を活用した水素サプライチェーンの構築、こういったことなど地域共生型の再エネ・水素の導入をさらに進めること、また今後排出の増加が見込まれます太陽光パネルをはじめとした再生可能エネルギー発電設備の廃棄やリサイクルのあり方に関する制度的対応も含めた検討を進めるために、環境省・経済産業省が共同で有識者検討会を立ち上げることを発言いたしました。
関係省庁と一丸となって再エネの最大限の導入拡大や水素の社会実装に取り組んでまいりたいと考えております。
冒頭は以上です。』

記者質問
『検討会の検討内容や想定スケジュールについて、今決まっていることをお聞かせください。』

西村環境大臣:回答
『太陽光パネルにつきましては、2030年代後半に大量排出されることが見込まれますために計画的に対応すること、これが重要であると考えています。
本検討会では、今後の大量排出に備えて太陽光パネルをはじめとする再生可能エネルギー発電設備のリサイクル適正処理に関する対応の強化に向けて制度的対応を含めた具体的な方策について検討を行うものです。
この具体的な検討内容といたしましては、例えば太陽光発電事業の廃止からリユース・リサイクル、または最終処分までの各プロセスの課題の整備や適正な処理等のあり方、太陽光パネルの含有物質等の情報提供のあり方についてを想定しております。
今月中または来月中の立ち上げを目指して、準備を進めてまいりたいと考えています。』

引用元:YouTube

経済産業省(環境省も参加)による『再生可能エネルギー長期電源化・地域共生ワーキンググループ』等で使用済太陽光パネルのリサイクル・廃棄の議論がこれまで進んでおり関連トピック①、環境省では使用済み太陽光パネルのリサイクルを義務化する検討に入ったとも昨年報道されていました関連トピック②

ワーキンググループの議論は中間とりまとめとして公表されており、今後リサイクルの制度化を進めるとされており、今回の大臣の発言は上記の背景があるものと思われます。
今後開催される検討会で、どのような議論が交わされてリサイクル等の制度化されていくのか、注目する必要があります。

参考資料