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環境省:太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン

環境省が「太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン」を策定しました。

環境省を始めとして太陽電池モジュールのリユース・リサイクル、適正処分の一体的な推進が進められています。
太陽電池モジュールの有効利用の一つとしてリユースが期待されていますが、リユースと称して使用できないものの海外への不適正輸出や、リユース可能であるにもかかわらず処分されるケースが課題となっていると指摘されています。

資源の有効利用や最終処分場の逼迫回避、また、将来的な放置や不法投棄の防止、有害物質の適正処理等の観点から、太陽電池モジュールのリユース・リサイクル、適正処分の一体的な推進が必要不可欠です。

このような状況の下、太陽電池モジュールの延命や資源の有効利用の手段の一つとしてリユースの推進が期待されていますが、リユースと称して使用できないものを海外へ輸出する不適正輸出の可能性や、リユース可能であるにもかかわらず処分されるケースもあるといった問題があります。

そのため、令和2年度より、環境省において「太陽光発電設備のリユース促進検討委員会」を開催し、太陽電池モジュールのリユース品としての客観的な状態、流通できるための条件や対処すべき事項について検討し、不適正な輸出を防止するとともに、適切なリユースを促進するためのガイドラインを策定しました。

引用元:環境省

このような背景において、適正な太陽電池モジュールのリユースを促進するために、本ガイドラインが策定されたとあります。

本ガイドラインは、太陽電池モジュールをリユースしようとする際、関係する事業者がリユース品として必要な状態とそれを確認、証明する方法を示すことにより、太陽電池モジュールの不適正なリユースを防止するとともに適切なリユースを促進することを目的とします。

太陽電池モジュールの売手は、本ガイドラインに従って確実にリユースできるものを買手へ関連情報とともに受け渡し、買手はそれが本ガイドラインに即したものであることの確認を通じて、リユースに適した太陽電池モジュールが国内及び国外のリユース市場で流通することを目指すものです。

引用元:環境省

本ガイドラインでは、売手・買手、リユースに関わる輸出業者等が対応すべき法律、検査や梱包方法など、具体的事例の解説とチェックシートが用意されています。
使用済太陽光パネルは適正に処分される必要がありますが、機能的に問題無い太陽光パネルはリユースされることも重要であり、リユースに関わる事業者は本ガイドラインを準拠する必要があります。

参考資料