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愛媛県:太陽光パネル3R推進スキーム構築業務を公募

愛媛県では、2030年代に想定される太陽光パネルの排出ピークに対応するため、『太陽光パネル3R推進スキーム構築業務』の委託に係る企画提案公募(プロポーザル)を実施しています。

同県は令和7年度に「太陽光パネル3R推進スキーム構築に係る調査検討業務」を実施し関連トピック、調査結果によれば2024年度末時点で太陽光パネルは約12.6万トンが設置されており、2035年のピーク時には排出量が約4,200t(約21万枚)と推計されています。また、大量廃棄時期における3Rの課題として、処理能力の不足、3Rに対する認識不足、リサイクル費用の負担などの課題が報告されています。

令和8年度は、これら課題に対して課題解決に向けた実証実験を行い、令和9年度からの社会実装を目指しすとしています。

実証実験の内容
①プラットフォームの構築実証
 パネルの排出事業者等からの受付、関係事業者と円滑に情報共有を図るためのプラットフォームを構築し、運用の実証を行う。
②パネル解体・性能診断・運搬等の実証
 設置パネルの解体・リユースの可否診断・収集運搬等、一連の作業を実施し、事業者の連携方法の確認、所要時間、運搬可能量等を試算する。また、各工程での課題抽出や排出量のピーク時の処理能力等について検証のうえ対策を講じる。
③効率的・経済的な回収モデルの検討
 一時保管場所の設置、解体工程の最適化及びロット処理(共同収集等)による集約化など、作業の効率化を検証し、3Rコストの低減策を検討すること。
④リユースパネルの販路開拓の検討
 県内(国内)においてリユースパネルの導入拡大に向け、防災拠点・産業(農林水産業など)施設・公共施設等での活用方策等を調査し、導入の可能性及び販路開拓の可能性について検討すること。
⑤太陽光パネル3R啓発事業
 パネル設置者に対して、設置中の適正な保守点検及び廃棄時の適切な3R処理を促すよう周知・啓発するとともに、プラットフォームの活用を呼び掛ける。

引用元:愛媛県資料(太陽光パネル3R推進スキーム構築業務委託仕様書)から抜粋

太陽光パネルの適正廃棄・リサイクルの仕組みづくりについては、国における制度設計の議論が進む一歩で、一部の都道府県よる独自の取組みも増えています。
他方、リサイクル義務化の制度化や再資源化高度化法では適正処理(リサイクル)の『量』だけでなく『質』に関する視点も重視される流れであり、国と地方それぞれが担うべき役割や施策の在り方について、より具体的な議論が求められます。

参考資料