太陽光パネルリサイクルの情報を掲載しております。

静岡県:第1回使用済太陽光パネルに関する研究会を開催

静岡県では、政府による使用済太陽光パネルリサイクル制度の法制化の動向も踏まえ、関連主体による「使用済太陽光パネルに関する研究会」を立ち上げると発表しており関連トピック、第1回研究会が2025年7月18日に実施されています。
第1回研究会では、環境省担当者により「太陽光パネルリサイクル制度」や「再資源化事業等高度化法による認定制度」についての講演の他、県内の産業廃棄物処理業者等へのアンケート結果が公表されています。

本調査は、2030年代後半以降に使用済太陽光パネルの排出量増加が想定されている中、県内の処理業者の使用済太陽光パネルの処分実態、事業参入予定、認識、ニーズ等を把握するために実施したとされています。
調査結果で

  • 太陽光パネルの処理を行っている事業者は3割程度(33社中11社)
     ⇒ 専用処理装を導入しているのは4社
  • 処分量は多くても1~5トン/月程度
  • 処理後物のうち、廃プラスチック類は1/3(12社中4社)が売却、ガラスの売却できているのは12社中1社のみ
  • 新規参入を予定している事業者は2割程度となっており、参入企業を増やすには処理後物の再生ルートの構築が必要
  • 国による「太陽光パネルのリサイクル義務化」は約7割の事業者が認識しているものの、「太陽光パネル再資源化事業者等の認定制度」を認識しているのは5割弱
(引用元:静岡県

潜在的に多くの事業者が太陽光パネルのリサイクルの事業を検討しているものの、処理後のガラスの再生ルートが大きな障壁になっています。
国による審議会などでも、ガラスのリサイクルが課題として議論されており、企業の取組みに加えて国・自治体による支援が求められます。

参考資料