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新虎興産:ウォータージェットによる太陽光パネルの分離技術を開発

大阪府の新虎興産株式会社が、ウォータージェットを使用した太陽光パネルのリサイクル技術を開発していると、報道されています

新虎興産(大阪市西区、木村高士社長)は、太陽電池のセルとカバーガラスを、超高圧で水を噴射するウオータージェットで分離する技術を開発した。カバーガラスを原形サイズのまま剝離でき、より効率的な太陽電池リサイクルにつながる。同社は太陽電池パネルの大量廃棄が予想される5年後ごろの事業化を目指し、ウオータージェット装置メーカーのスギノマシン(富山県滑川市)と共同で自動化装置を開発する。

新技術では、太陽電池パネルの裏面から高圧水を噴射して電池セルだけを粉砕し、硬度の高いカバーガラスは破砕せず残す。セルに含まれる鉛やセレン、カドミウムなどの有害物質を除去でき、ガラスをリサイクル利用しやすくなる。新虎興産では今後、あらゆる太陽電池メーカーのパネルに対応できるように試験を続けながら、自動化装置の開発を進める。またカバーガラスのリユース先などについても模索していく。

引用元:ニュースイッチ

本技術は『特許第7022467号 太陽光パネルのリサイクル装置、および太陽光パネルのリサイクル方法』に基づく技術であり、カバーガラスをそのままにバックシート・セルを分離できることに特徴がある様です。

(引用元:特許情報プラットフォーム)

既に多くのリサイクル技術が実用化され、実際の処理施設として導入が進んでいる中で、導入企業の選択肢が増えることでリサイクル率向上と低コスト化が進むことが期待されます。
一方で国内で多くのリサイクル技術が乱立しており、海外輸出を含めた市場の拡大の検討が必要だと考えられます(関連トピック①関連トピック②)。

参考資料