公益財団法人科学技術交流財団は、愛知県を中心とした地域の中堅・中小企業と大学等の共同研究への支援として「産学協創チャレンジ研究開発事業」を実施しており、令和8年度の研究開発課題が公表されています。
太陽光パネルのリサイクルに関連したテーマとして、金城学院大学と株式会社安部日鋼工業による研究開発テーマが採択されています。
太陽光パネル大量廃棄問題に対応する廃ガラスのコンクリート材料化技術の研究開発
代表研究者
金城学院大学 デザイン工学部 教授 朴 相俊ニーズ提供企業
株式会社安部日鋼工業研究開発の要約
引用元:科学技術交流財団
近年、太陽光パネルの大量廃棄時代の到来が懸念されており、その重量の約7割を占める廃ガラスの有効利用技術の確立が急務となっている。本研究では、太陽光パネル由来廃ガラスをコンクリート材料として高度利用することを目的とし、ガラス微粉末をセメント代替材料として用いる方法と、破砕ガラスを細骨材として循環利用する方法について学術的・実用的検討を行う。太陽光パネルガラスは主成分が均質で品質変動が小さいことから、従来のびんガラス系リサイクル材に比べて建設材料への適用性が高いと考えられる。本研究では、強度発現性状やフレッシュ性状に加え、アルカリシリカ反応(ASR)、中性化、塩害、凍結融解および火害に対する抵抗性などの長期耐久性を中心に評価し、循環型社会に資する新たな建設材料としての実用化可能性を明らかにする。
安部日鋼工業は太陽光パネル由来の廃ガラスを活用したコンクリートの開発を進めており(関連トピック)、金城学院大学では循環利用に向けた産学連携プロジェクトも進めています(関連トピック)。
太陽光パネルのリサイクルにおいてガラスの再生利用で水平リサイクルが注目を集める中、地域での活用や剥離技術に依らない技術も求められます。
リサイクルガラスの利用において、これら代替技術の開発動向にも注目する必要があります。