芝浦工業大学と株式会社ケー・エフ・シーは、セレン酸還元微生物を用いて廃太陽光パネルからセレンの回収再資源化に成功したと発表しています。
今回、化合物系太陽電池のうち、セレンを含むCIGS(Cu, In, Ga, Se)系使用済み廃太陽光パネルからCIGSを溶解、中和後にセレン酸還元微生物S. stutzeri NT-Iと反応させて、セレンの回収再資源化に初めて成功しました。
今後はラボスケールからベンチスケール、最終的にはプラントレベルにスケールアップを行い、循環型社会形成の実現を目指していきます。ポイント
● 廃太陽光パネルの再資源化を柱に社会問題、環境問題を解決
● 環境に優しい微生物を用いて廃太陽光パネルからレアメタルを回収
● 今後はプラントレベルにスケールアップを行い、循環型社会の構築を目指す引用元:芝浦工業大学
使用済太陽光パネルのリサイクルでは、レアメタル回収として精錬工場における銀回収が主流ですが、有用金属・有害物質の除去・回収にディープテックの活用にも期待が高まります。