国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)では、公募予告をしていた「太陽光発電導入拡大等技術開発事業/循環型社会構築リサイクル技術開発」の、第2回公募の開始を発表しています。
今回の公募では、研究開発項目4「循環型社会構築リサイクル技術開発」について募集が行われます。
(1)太陽電池モジュール分離処理技術開発(助成)
(2)マテリアルリサイクル技術開発(助成)
研究開発項目Ⅳ 「循環型社会構築リサイクル技術開発」
【中間目標】(2027 年度)
①太陽電池モジュール分離処理技術開発
最終目標達成に向けた実証プラントの構築を完了する。
②マテリアルリサイクル技術開発
新たなマテリアルリサイクルの要素技術を検証し、実証プラントの設計を完了する。【最終目標】(2029 年度)
引用元:NEDO公募要領から抜粋
①太陽電池モジュール分離処理技術開発
構築した実証プラントで以下の性能を確認する。
・分離処理コスト2 円/W 以下
・処理量 熱処理方式で 20t/日以上、その他処理方式で 15t/日以上
・資源回収率80%以上
対象とする太陽電池モジュールの種類を拡大する新たな分離処理技術を1件以上確立する。
②マテリアルリサイクル技術開発
実証プラントでの検証を完了し、マテリアルリサイクル技術を確立する。
『①太陽電池モジュール分離処理技術開発』では現行の処理能力・コストを大きく改善することが求められており、また『②マテリアルリサイクル技術開発』ではシリコンやガラス等の原料化を含めた新規用途開拓を行うとされています。
太陽光発電の新たな技術開発指針「太陽光発電開発戦略2025(関連トピック)」では資源循環型の社会構築が重要な目標の一つとして掲げられており、既に採択されているペロブスカイト太陽電池のリサイクルなどと合わせて5年間の予定で実施されます(関連トピック)。
今後の技術開発の動向と実用化に向けた取組みに注目する必要があります。