公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)は、令和7年度のカーボンニュートラル・資源循環に関する調査にて「使用済み太陽光パネルのリサイクルに関する調査報告」を公表しています。
2030年代から使用済太陽光パネルの廃棄が急激に増加すると予測される中、本調査では太陽光パネルのリサイクル状況や将来に懸念される課題等を把握を目的とされており、既に太陽光パネルのリサイクル事業に取組む7社へのヒアリング調査が実施されています。
実際の事業者名や具体的な処理量などの定量的な情報は報告されていませんが、インタビューに基づく太陽光パネルのリサイクル事業での課題や要望などがまとめられています。
太陽光パネルのリサイクル義務化については政府での法制化が足踏みを続けていますが、実際のリサイクル事業者からは制度面の不備と費用の懸念があることがインタビューからも示唆されます。
またリサイクルを実現するためには、ガラスを始めとした再資源化物の用途開発・拡大の重要性も指摘されており、官民双方での取組みが求められます。