環境省はによる令和8年度の概算要求及び重点施策が公開されています。
重点施策として太陽光パネルのリサイクルも対象となっており、令和7年度にも実施された太陽光パネルのリサイクル設備導入への補助事業や資源循環の高度化に向けた実証事業などが計画されています。
◆プラスチック資源・金属資源等のバリューチェーン脱炭素化のための高度化設備導入等促進事業
令和8年度要求額:10,000百万円(令和7年度:4,280百万円)
◆脱炭素型循環経済システム構築促進事業(国内資源循環体制構築に向けた再エネ関連製品及びベース素材の全体最適化実証事業)
令和8年度要求額:3,803百万円(令和7年度:4,000百万円)】
「プラスチック資源・金属資源等のバリューチェーン脱炭素化のための高度化設備導入等促進事業」では令和7年度から倍増となっており、太陽光パネルのリサイクル装置の導入拡大に向けて来年度も推進されることが期待されます。
再資源化事業等高度化法などによる先進的・高度リサイクルへの促進として「先進的な資源循環投資促進事業」や「製造業・資源循環産業の連携及び高度リサイクルを通じた高品質再生材供給実証事業」なども概算要求として挙げられており、太陽光パネルのリサイクルに関する記載はないものの事業の詳細に注目する必要があります。
太陽光パネルのリサイクル義務化については白紙に戻して議論が進められることになりましたが(関連トピック)、太陽光パネルのリサイクル技術の高度化・設備導入に向けた取組みは今後も継続される見込みです。
太陽光パネルのリサイクルでの事業化や設備導入を検討企業は、来年度の補助事業・実証事業も視野に入れた検討をお勧めします。