株式会社日立製作所、株式会社イトーキおよび株式会社トクヤマの3社は、使用済太陽光パネルから回収した板ガラスを家具部材へのアップサイクルを実証したと発表しています。
具体的には、トクヤマの低温熱分解法で高品質な板ガラスを回収し、日立の非破壊強度推定技術により「亀裂」や「アルカリ溶出」などの劣化の影響を評価することで、板ガラスをそのまま再利用することを可能にしました。さらに、イトーキは、回収した板ガラスの個性を活かした会議ブースを試作し、再生材の新たな価値を提案しています。
引用元:日立製作所
発表内容にもある通り、太陽光パネルの板ガラスを粉砕せずに再利用する事例は、国内では初めての取組み(※)と思われます。
また、2025年度の資源・素材学会で今回の実証に関する取組みの発表が予定されています(関連トピック)。
太陽光パネルの廃ガラスが什器や建材などへの活用が進むことで廃棄物削減やCO2排出削減が実現でき、脱炭素および資源循環型社会への貢献が期待されます。
※海外では太陽光パネルガラスを農業用ハウスに設置するという実証事業が進められています(関連トピック)