横浜国立大学大学院工学研究院は、電源開発株式会社と産業技術総合研究所と共同で、火力発電所の排ガスに含まれるCO2と、廃棄太陽光パネルから回収されたシリコンを直接反応させてることで、ギ酸を合成したと発表しています(関連トピック)。
本研究のポイント
・火力発電所由来の排ガス中のCO₂を直接ギ酸へ転換
・実際の廃棄太陽光パネルから回収したシリコンを還元剤として活用
・CO₂との反応性に影響を与えるシリコン廃材中の不純物を特定研究概要
横浜国立大学 大学院工学研究院の本倉健教授らの研究グループは、電源開発株式会社、産業技術総合研究所と共同で、火力発電所由来の排ガスに含まれるCO₂と、廃棄太陽光パネルから回収されたシリコンを直接反応させて、ギ酸を合成できることを見いだしました。実際の排ガスとシリコン廃材を直接反応させることができ、排ガス中CO₂の有効利用と廃棄太陽光パネルのリサイクルを同時に実現する技術の確立に近づきました。引用元:横浜国大
今回発表された研究では、使用済太陽光パネルのリサイクルで活用が難しいとされるシリコンと、脱炭素で重要となるCO2回収を同時に実現するものであり、実用化に向けて今後の研究の進展が期待されます。