愛知県では、循環型社会の形成促進に向けて産業廃棄物税を活用したリサイクル関係設備等の整備や循環ビジネスの事業化検討への補助制度「愛知県循環型社会形成推進事業費補助金」を設けており、2025年度の採択結果をWEBサイトで公表しています(関連トピック)。
太陽光パネルのリサイクルに関連する事業として、2件が採択されています。
(1)リサイクル関係設備整備事業
事業者
新英金属株式会社事業の概要
太陽光パネルのリサイクル事業。
先導的な搬送方法と加熱方法を備えたガラス分離設備の導入により、付着物のないガラスをガラス板のまま分離することで、高品質な再生ガラスの供給を可能とする。(3)循環ビジネス事業化検討事業
事業者
AGC株式会社事業の概要
引用元:愛知県発表から抜粋
太陽光パネル由来のガラスカレットを板ガラス原料としてリサイクルするための技術・評価方法の検討。
今回採択された両案件はガラスリサイクルの高度化に向けた技術開発になっており、過去にも同補助金に採択されていることからも引き続き技術開発に向けた取組みが重視されているものと思われます(2024年度結果、2022年度結果)。
既に愛知県では多くの中間処理業者が太陽光パネルのリサイクルに取組んでいますが、今後課題となるガラスの利活用に向けた技術導入と地域での資源循環の取り組みが進むことが期待されます。