北海道の地域特性を踏まえた太陽光パネルのリサイクルや資源循環の推進を目的に、道内の関連事業者・機関が中心となり「使用済太陽光パネル資源循環推進・北海道コンソーシアム」が設立されたと、発表されています。
北海道では太陽光発電に適した太平洋側を中心に導入が進むものの、道内でのリサイクル施設も少ない状況や広域分散型の地域特性から収集運搬コストの増大が懸念されており、本コンソーシアムでは北海道の地域特性を踏まえたリサイクルや資源循環の推進を目指すとされています。
【主な活動内容】
本コンソーシアムでは、以下の活動を通じて北海道における使用済太陽光パネルの資源循環に向けた体制の構築を目指します。引用元:鈴木商会
- 太陽光発電設備の認定容量や設置場所など、基礎的情報の収集・分析
- 収集運搬体制や保管場所の確保などに関する技術的調査・検討
- 関連制度に対する規制緩和要望や政策提言
- 普及啓発および広報活動
- ステークホルダー間の情報共有および連携の促進
- 上記のほか、コンソーシアムの目的に資する関連活動
鈴木商会が代表幹事となり(関連トピック)、産業廃棄物処理業者や発電事業者、ガラスメーカーなどが21の事業者・機関が参加し、北海道庁や北海道立総合研究機構(関連トピック)もオブザーバーとして参画するとされています。
【参画企業・オブザーバー】
本コンソーシアム設立にあたり、道内外から下記の18事業者から参加表明をいただき、設立に至りました。アールアンドイー AGC 角山開発 サンアール 産業廃棄物処理センター さんぱい 鈴木商会 TREガラス 豊田通商 苫小牧清掃社 トクヤマ 苫小牧埠頭 日本貨物鉄道北海道支社 日本通運札幌支店 野村興産 北海道電力 マテック リサイクルファクトリー (五十音順)
引用元:鈴木商会
太陽光パネルのリサイクルシステムの構築に向けて、福島県や東京都、福岡県など行政主導での取組みはこれまでありましたが、地域の企業が主体となった画期的な活動だと考えられます。
本コンソーシャムの活動や成果がリサイクルシステムの構築につながるとともに、その他地域でも類似の取組みが広がることが期待されます。